半玉(はんぎょく)とは?
2024.10.19
「半玉(はんぎょく)」とは、関東地方を中心とした「花柳界」における年少芸妓(芸者の見習い)のことです。京都で言う、「舞妓」さんですね。
その姿は、「肩揚げ」、「袖揚げ」のついた振袖を着て、日本髪を結い、足元は「ぽっくり下駄」を履きます。
京都の「舞妓」さんと似ていますが、違いは、「舞妓」は裾を引いた「引着」姿ですが、「半玉」は裾を引かず「はしょり」姿なのが特徴です。
加えて、「舞妓」の帯結びは「振り下げ」ですが、「半玉」は「お酌結び」という独特な結び方をしています。
「舞台衣裳着付け講座」の「舞妓コース」では、「舞妓」の着付け(振袖引着の着付け方と長帯を使った振り下げ結び)だけでなく、「半玉」の着付け(振袖はしょりの着付け方とお酌結び)の他、「都をどり」の群舞の舞妓の姿などのいくつかのバリエーションの着付け方も講義させていただいております。
どうぞ皆様、受講、お問合せくださいませ。
■「花柳界」・・・芸者・遊女などの社会。芸妓と娼妓を花と柳になぞらえたといわれている。
■「お酌結び」・・・一般に「後見結び」とよばれる結び方ににている。「吉弥結び」とも言い、江戸時代元禄期に流行した結び方。
■「都をどり」・・・毎年4月に京都「祇園甲部歌舞練場」で開催される、花街・祇園甲部の芸妓・舞妓による舞踊公演。
(株)北徳 代表 鎌田啓友記
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