帯結び色々

2020.09.07

舞台衣裳着付講座の受講者の方々は、皆さま各々でメモをとり、実技だけでなく、理論的に技術を身につけようとなさっています。

そのメモは参考書のように具体的で、私がお話しさせていただいた事を忠実にまとめられており、本当に完成度の高いもので、頭が下がります。

ですので、皆さまとても覚えられるのが早い!

 

そんな受講者の皆さまが実際に衣裳付けされた、さまざまな帯結びをいくつかご紹介致します。

 

▪️「半玉」の「お酌結び」

「半玉」とは関東地方を中心とした花柳界における年少芸妓(芸者さんの見習い)で、その帯結びは「お酌結び」とか「吉弥結び」とか呼ばれる独特の結び方です。後見結びに似た結び方です。

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▪️上方の芸者の「角出し結び」

我々の業界では、「大阪結び」なんて呼ばれています。

関東地方(お江戸)の芸者さんと違う点は、同じ「角出し結び」でも回し方と結び方が大きく違います。

回し方で言いますと、お江戸は左回り(反時計回り)で帯を回します。

対して、ここ名古屋や京都、大阪は右回り(時計回り)で帯を回します。

角出しの出来上がった形も、結び方の違いから、どこか雰囲気が違って見えるのです。
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▪️お江戸の芸者の「角出し結び」

「大阪結び」と回し方と結び方が違うため、どことなく、スカッと「粋」な雰囲気になります???(手早く、勢いよく結ぶと、粋な角出しになるのです!)

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▪️京都の芸者さんの「二重太鼓結び」

通称「重箱」なんて呼んでいます。

普段のお着物でも、未婚既婚問わず結ばれる最もポピュラーな「お太鼓結び」を、芸や色気を売る芸者さんらしく、玄人感が感じられる、大きな二重太鼓に結んでいます。

京都らしく「はんなり」した印象を受けます。

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これらは全て受講して二日目の受講者の方々が実際に結ばれた写真です。

 

皆さまの受講される真摯な姿勢には我々も全力でお応えしようと言う気持ちにさせられます。

引き続き多くの方々に、衣裳付けの視点をお伝えしていきたいと存じます。

 

 

 

(株)北徳 代表 鎌田啓友記

 

 

 

 

 

 

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